【新唐人2011年11月18日付ニュース】11月16日、中国甘粛省でショッキングな交通事故が起こりました。定員の7倍の子供を乗せていたスクールバスが石炭輸送用のダンプカーと衝突。20人が亡くなり、44人が負傷しました。バスの定員は本来9人でしたが、事故当時、64人も乗っていたそうです。我々の取材の結果、中国ではスクールバスの定員オーバーは珍しくないことが分かりました。
事故は甘粛省慶陽市で発生。幼稚園のスクールバスと石炭輸送用のダンプカーが衝突。園児20人が亡くなり、18人が重傷、26人が軽症を負いました。当時、定員9人のバスに、64人も乗っていたそうです。
地元住民:「バスはいつも飛ばして、距離も長く園児も多い、バスは毎日2~3往復します。大勢を運ぶために仕方ありません」
地元では先月も、9人が亡くなるスクールバスの事故が発生。
地元住民:「先月の幼稚園バスの事故はいまだ未解決です。地元病院の霊安室にはまだ遺体が安置中ですが、さらに12体が加わります」
交通事故に詳しい弁護士は、幼稚園こそ刑事責任の主体だと指摘。責任者の刑事責任を追及すべきだと述べます。
交通事故専門弁護士 李如航弁護士:「どうであれ、この責任の主体は2つです。幼稚園としては園児の送り迎えを承諾したからには職責の範囲になるので、責任を負うべきです」
賠償については、もし事故を起こしたスクールバスとダンプカーの保険会社から下りる賠償金が足りなければ、幼稚園が責任を負うべきだと李弁護士は述べました。
これまで中国では、定員オーバーによるスクールバスの事故が多発。今年8月29日、海南省三亜市では、3歳の園児がバスの中で呼吸困難で死亡。9月13日、湖北省荊州市で4歳の園児2人がバスの中でやはり呼吸困難で死亡。去年2月26日、江蘇省如皋市では7席しかないバスに26人が押し込められ、4歳の女児が乗車して10分後に呼吸困難で亡くなりました。
新唐人テレビがお伝えしました。
校车超载6倍-撞车惨案20死18重伤.html (中国語)